
近ごろDockerを使って、マイクロサービスを構築していく方法が増えていますね。
確かにDockerコンテナは、マイクロサービスを構築するのに最適です。
でも実際にDockerコンテナ同士の通信だとか、適切な設計の仕方だとかを体系的に学べる講座が欲しいところ。
欲をいえば、自分で手を動かしながら出来て、なおかつ分かりやすく図解もしてほしい。
それらをすべて兼ね備えているのが『Microservices with Node JS and React』です。
評価:
TypeScriptやDockerなど30個の講座を出しており、そのうち14個で「Bestseller」や「Highest rated」のタイトル獲得実績をもつ「Stephen Grider」さんが講師をしています。
内容がKubernetesとDockerを用いたマイクロサービス構築という、めちゃくちゃレベルの高い講座であることが特徴的です。
フロントエンドはReact.jsを使っていて、Nginxでリクエストの振り分けをしています。
しかしこれだけ難しい内容なのに、分かりやすい図解でその難しさを相殺しているのも特徴。
正直、Udemyの講座としては最高峰のものに仕上がっていると感じています。



そこで本記事では「超実践的なマイクロサービスを学べるUdemy講座『Microservices with Node JS and React』をレビュー!」について書いていきます。



『Microservices with Node JS and React』の特徴
『Microservices with Node JS and React』は超実践的なマイクロサービスについて学べる講座です。
言語 |
英語 |
字幕 | 英語、フランス語、ドイツ語ほか4言語(日本語なし) |
価格 | 24,000円(セール時は1200円~) |
レベル | めっちゃ高い |
合計時間 | 54時間 |
わかりやすさ | めっちゃわかりやすい |
総合評価 |
言語は英語です。
日本語字幕はないので、基本的には英語字幕で進めていく形になります。
音声、字幕ともに英語
あつかう技術は、React.js、Docker、Kubernetes、Node.js、MongoDB。レベルでいうと、めちゃくちゃ高いです。
扱う技術は幅広く、かつ実践的
合計時間は54時間とかなりの大ボリュームです。2日間寝ないで進めても全く終わりません。
これは図解で丁寧に解説していることと、機能を実装するときにどうやって実装するのか、設計の仕方も解説しているからです。
設計もしっかり解説



『Microservices with Node JS and React』のレビュー
『Microservices with Node JS and React』の構成は、以下のようになっています。
- Fundamental Ideas Around Microservices
- A Mini-Microservices App
- Running Services with Docker
- Orchestrating Collections of Services with Kubernetes
- Architecture of Multi-Service Apps
- Leveraging a Cloud Environment for Development
- Response Normalization Strategies
- Database Management and Modeling
- Authentication Strategies and Options
- Testing Isolated Microservices
- Integrating a Server-Side-Rendered React App
- Code Sharing and Reuse Between Services
- Create-Read-Update-Destroy Server Setup
- NATS Streaming Server – An Event Bus Implementation
- Connecting to NATS in a Node JS World
- Managing a NATS Client
- Cross-Service Data Replication In Action
- Understanding Event Flow
- Listening for Events and Handling Concurrency Issues
- Worker Services
- Handling Payments
- Back to the Client
- CI/CD
- [Appendix A] – Basics of Docker
- [Appendix B] – Basics of Typescript
- Bonus!
見てわかるとおり、とんでもないボリュームです。
何度も言いますが、内容はかなり高度です。
これから大規模なマイクロサービスを作っていくにあたって、まず初めにテストプロジェクトを作ります。
これはマイクロサービスとは何ぞや?という方向けに、テストプロジェクトを実際に作りながら理解してもらうセクションです。
テストプロジェクトの一部風景
テストプロジェクトのコーディング風景(VSCode)
テストプロジェクトでは、せいぜいユーザー認証用のコンテナ、投稿リクエスト処理用のコンテナくらいしかありません。
でも初めてやる方には、かなり実りのあるセクションだと思うので、ぜひチャレンジしてみてください。
またテストプロジェクトでイベントバスを自分の手で実装します。
イベントバスは、あるコンテナで起こったイベントを別のコンテナに伝える役割を担っています。
イベントバスはイベントを伝える!
後から作成するプロジェクトでは「NATS Streaming」と呼ばれるサービスを使いますが、テストプロジェクトではイベントバスを自作するので、なめてかかると痛い目にあいます。
テストプロジェクトの作成が終わると、いよいよ本格的に40時間を超える大規模なマイクロサービスを開発していきます。
コンテナは全部で13個あり、これを相互的に通信しながら大規模なサービスを作りあげていく形です。
大規模プロジェクトの開発風景(VSCode)
メインプロジェクトの開発とテスト、デプロイまですべてが含まれています。
超実践的なプロジェクトを作りながら、ゴリゴリに自分のレベルを上げていくセクションです。
僕はこの講座を通してかなりレベルアップしたと感じているので、基本的には欠点はないのですが、あえて言えば少し早口なところです。
英語ネイティブではないので、もう少しゆっくり話してほしいですね。
ただ英語字幕があるのである程度は緩和されます。
『Microservices with Node JS and React』はぶっちゃけかなりハードなので、覚悟を決めて臨んでください。
これが終われば、中級者といってもいいくらいレベルがアップしています。



『Microservices with Node JS and React』におすすめの人
『Microservices with Node JS and React』は、Dockerについてある程度理解できている方向けです。
Dockerが何かわからない方は少し難しいかもしれません。
それでも頑張りたい方は、以下の記事で概要をつかんでから臨むのがおすすめです。


自信をもっておすすめできるDocker初心者の方向けの講座も紹介しているので、試してみるのもいいでしょう。
こちらは日本語&図解メイン&実践なので、結構すんなりDockerをマスターできるかと思います。



『Microservices with Node JS and React』のレビューまとめ
本記事は「超実践的なマイクロサービスを学べるUdemy講座『Microservices with Node JS and React』をレビュー!」について書きました。
『Microservices with Node JS and React』は扱っている内容が超実践的で、かつ図解が多くて分かりやすい最強講座でした。
つまづきにくいように、メインプロジェクトの前にテストプロジェクトを挟むのもポイント高し。



ぜひチャレンジしてみてください。






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